織の散歩道

こんにちわ。大竹絹織 布織人担当スタッフです。
6月に一度も更新しなかったことには触れることなく前へ前へと進みます。

「暑いですねぇ~」と言う挨拶をすると暑さを更に実感してしまうので
なるべく使わないようにしております。
でも季節に触れないのもなんなので・・・・・・
「すっかり夏ですねぇ~」なんて挨拶にしてみようかと思ってます。

先日、珍しい作業をしている六代目を見たので写真を撮ってみました。

機織りには欠かすことの出来ない紋紙(もんがみ)。
織物の型紙です。
現在は主にコンピューター織機なので紋紙にかわってフロッピーが
この紋紙の役割をしているのですが
大竹絹織ではコンピューター織機と並んで紋紙も活躍中です。
さて、この紋紙ですが
紙にポチポチと開いている穴が主役です。
この紋紙を織機(しょっき)にセットすることにより
経糸(たていと)が上がったり下がったり・・・・・・
その間を緯糸(よこいと)が通って織り上げていきます。
ざっくりしすぎた説明で申し訳ありません。
今度 写真を添えてお話しを・・・・・・

さて、この紋紙ですが
ちょっと位の変更なら手で直してしまうそうです。
まさに職人技。
主役のポチポチ穴を変えることにより織物の柄を変えることが出来ると。

まずは要らなくなった部分を切ります。

 

 

そして必要な部分と貼り合わせてつなぎます。

これで終わりではありません。

 

必要のないポチポチ穴に紙を貼って塞ぎます。

こんな感じになります。

そして・・・・・・ポチポチ穴が必要なら・・・・・・

お線香で開けます。

とってもアナログ。
機械織りとは言え人の手がないと出来ないんですねぇ。
そして経験がないと出来ない職人技です。
六代目も若い頃に先輩の職人から「習うより慣れろ」で
伝授された技術だそうです。